上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」
なわてんグランプリ 2019年度なわてん

【2019年度なわてんグランプリ|友電会賞】上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」が受賞!


大阪電気通信大学の同窓会である「友電会」が選ぶ友電会賞2作品目には、上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」が選ばれ、友電会会長・福田武氏より賞状と副賞が授与されました。

DICOM(ダイコム)とは、CTやMRIなどで撮影した医用画像のフォーマットなどの規格のことです。

この研究は、CTスキャンなどで撮影された画像から、脳の中の血管だけを抽出して立体的に表現する精度をあげるものです。
下の写真でピンクに見えているところが血管が集中している場所ですが、頭蓋骨や鼻腔にも血管が写っています。これらを除去して脳の血管だけを抽出しています。

上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」

なんとオープンソースのプログラムを利用しながら、従来より20%も抽出精度を上げることができたそうです。

上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」

友電会会長・福田武様のコメント

CTやMRIで撮影した人体の積層三次元画像から、ハーバード大学で開発されたオープンソースソフトウェア「3Dスライサー」を用いてより正確に臓器や悪性腫瘍血管群のSTL多面体を作成されております。
その正確さについては、関西医科大学脳神経外科野中教授によって評価をいただいておりますが、STL多面体を使用する臓器手術ナビゲーションシステムの精度向上は著しいものでありまして、医療現場での活用が今後大いに見込まれるということを感じております。

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上野さんコメント

このような賞をいただき本当にありがとうございます。
まず研究において一番苦労した点というのは、脳の内部がどうなっているのかについて知ることでした。
ただそういったことに関しても関西医科大学の野中先生や担当教員である登尾先生や、他の情報学科の先生、またOBの方々の協力もあってこの研究は上手くいったと思います。本当にありがとうございました。

上野貴大さんの「DICOMにおける血管・腫瘍領域分割の精度評価」

上野さん、受賞おめでとうございます!