メディアデザイン部門賞
なわてんグランプリ 2022年度なわてん

2022年度なわてんグランプリ「メディアデザイン部門賞」受賞作品のご紹介


メディアデザイン部門賞には8作品が選ばれました。
受賞された皆さんおめでとうございます!
審査委員を代表して、ゲーム&メディア学科のナガタタケシ先生に解説をしていただきました。

KI・DO・AI・RAKU 高橋太陽

KI・DO・AI・RAKU 高橋太陽

YouTubeのVR動画再生機能を使い、360°に広がる感情をテーマにした約5分間の3DCGモーショングラフィックスです。座禅をするような感覚で自分の内面を見つめ直すことが楽しめる作品です。うちに秘めるパーソナルな「感情」を、形やモノを使ってビジュアル化する取り組みが評価されました。

高橋太陽さんのコメント

このメディアデザイン部門に選出していただいて非常にありがたく思っております。作品のテーマ以前にどういったものを作るかというのよりも前に、人の心に残る作品というのをまずはというところで考えていたので、こういったところで選んでいただいて、限界までその自分にできることをして良かったと思います。ありがとうございます。

クラゲをモチーフにしたファッションデザインと3D空間によるWEB上での展示計画「Aequorarium」森本一輝、魚躬学斗

クラゲをモチーフにしたファッションデザインと3D空間によるWEB上での展示計画「Aequorarium」森本一輝、魚躬学斗

魚躬さんは、Web GLを活用してブラウザ上で鑑賞者が関与できる3次元空間の店舗を制作されています。森本さんは、クラゲをモチーフにした洋服をデザインしています。
バーチャル空間での買い物を想定し、現実空間の店舗の複製に陥らないように様々な工夫がされています。メタバース上の店舗デザインとしての可能性を秘めている点が評価されました

森本一輝さんのコメント

選出いただいて本当に嬉しいです。見てくださってありがとうございます。この作品は、もともと個人で制作していたんですが、夏ごろに二人の作品を組み合わせればより良いものができると思い、グループ制作をし始めたんです。結果こうして選出していただけたので、一緒に制作していただいた魚躬さんには、感謝しかないです。本当にありがとうございました。

魚躬学斗さんのコメント

この度は、選んでいただいてありがとうございます。私は、今回の作品では展示空間の担当ということで、一緒に作った森本さんのすてきな作品が魅力的に見えているようであればすごく嬉しいなと思います。実際触っていただいて楽しんでいただけたらさらに嬉しいなと思います。

フリーペーパーと広告に関する制作 -Vending paper- 長谷川瑞生

フリーペーパーと広告に関する制作 -Vending paper- 長谷川瑞生

フリーペーパーのデザインを軸に、その配布方法にも着目し、自動販売機を活用したセールスプロモーションを実施しています。フリーペーパーの完成度とユーザとのユニークなコミュニケーションの設計が評価されました。

長谷川瑞生さんのコメント

受賞できたことありがとうございました。協力してくださった先輩方、また自動販売機の使用許可をくださった関係者の方々ありがとうございました。クリエイターの方々がどういう仕事をされているのかということをまとめたフリーペーパーを制作しました。ホームページにてダウンロード可能です。また学内でもまだ配布していますので、もしよろしければ手に取っていただければと思います。ありがとうございました。

認知バイアスを利用した疑似欧文書体の制作 鍋島克騎

認知バイアスを利用した疑似欧文書体の制作 鍋島克騎

リサーチ段階から丁寧にプロセスを積み重ね、クオリティの高いタイプフェイスデザインとして完成している作品です。文字を認識する認知のプロセスを利用して、字形をデザインした工程の独自性が評価されました。

鍋島克騎さんのコメント

受賞ができて本当に嬉しく思います。このフォントを作る際に読めるか読めないかのギリギリのラインを目指して試行錯誤していたので、それが報われたようで嬉しいです。このフォントをBOOHTで配布しているので、気になる方はダウンロードして楽しんでいただけたらなと思います。ありがとうございます。

Normal 後藤美南

Normal 後藤美南

あなたの思う「普通」と私の思う「普通」の違いに苦しむ姿を詩的に表現した短編映画作品です。
性的マイノリティという表現が難しいテーマに対して何度も再撮影を行い、試行錯誤の中から細かな部分まで修正を行いブラッシュアップされた表現力が評価されました。

後藤美南さんのコメント

この作品は、今でこそ受け入れられつつあるセクシャルマイノリティなんですけど、やっぱり当事者がどうしても感じてしまう疎外感だったり、葛藤だったりを表現することにこだわりました。この賞をいただけるなんて思ってなかったので、すごく光栄です。ありがとうございます。

かたちとなかみ 永田弥遥

かたちとなかみ 永田弥遥

この絵本は目が見えない、見え難い人を対象に制作した刺繍絵本です。触って形が認識できるだけではなく、色ごとにビーズの種類を変えるなど、目が不自由な人に伝わりにくい「色」にも工夫した点が新しい取り組みであり評価されました。

永田弥遥さんのコメント

この賞をいただけると本当に思ってなくて、とにかく完成させないとと思っていたので、本当に嬉しいです。ぜひともちょっと動画とかになっちゃうんですが、それを見ていただけたら嬉しいなと思います。ありがとうございました。

手軽に栄養バランスがわかるPBデザイン 新家友唯

手軽に栄養バランスがわかるPBデザイン 新家友唯

健康的な食生活の重要性が叫ばれる昨今において、栄養に関する知識がないとそれぞれの栄養素をどのぐらい取れば良いのかは商品に書かれた表だけでは理解が難しいです。
そのため本制作では、視覚的にわかりやすくどの食品にどのような栄養素が含まれているのか、また他のどの商品と摂取するのが健康的な組み合わせであるのかを感覚的に理解できるようにデザインされています。
社会の問題点をデザインで答えを出そうとした意欲的な作品である点が評価されました。

新家友唯さんのコメント

1年かけて作った作品がこうして受賞できたことをすごく嬉しく思っております。私が作った作品は、誰でも視覚的に栄養バランスが取れるようにいろいろ工夫しました。色覚の多様性に注目した点であったり、実際の商品の組み合わせ方など、なわてんのホームページ掲載されておりますので、ぜひ良かったらご覧ください。ありがとうございました。

ロード:アルプス 坂口直生、西浦広樹、武内亮介

ロード:アルプス 坂口直生、西浦広樹、武内亮介

この作品の作者グループは、大阪電気通信大学の工学部を含む複数の学科と複数の学年の学生で構成されるクリエイターチームです。
彼らは、バーチャルライバーのプロモーションビデオなど多くのクライアントワークを通じて視聴者の求めるもの以上の驚きのあるクオリティーの映像作品を作り出してきて成長をしてきました。
この作品は、彼らが磨いてきた技術の集大成です。またそれだけでなく、チームメンバーが次年度以降、ゲーム本編制作へと引き継がれていきます。その期待も込めて、受賞作品として選出しました。

坂口直生さんのコメント

見ていただき、ありがとうございます。7人という大規模な制作だったんですが、無事完成することができて良かったなと感じております。今年は、ゲームのオープニング映像という形になったんですが、のちのち今後シナリオもほとんど完成している状態なので、ゲーム化、製品化できたらいいなと思っております。ありがとうございます。

武内亮介さんのコメント

私はイラストを担当しました。まずは、受賞したことを大変嬉しく思います。ありがとうございます。今回、SFノベルゲームを想定したオープニング映像を制作して、キャラクターや背景などコンセプトに沿ったデザインができたなと思っております。今回、デザイナー二人で合作という形でやったんですが、それも初めての試みだったので、自分のスキル的にも向上できた、良い経験ができたと思っております。ありがとうございます。

受賞された皆さん、おめでとうございました!
そして、今回出品されたすべての卒研生のみなさんに拍手を送ります!
作品はオンラインサイトで3月31日までご覧いただけます。
ぜひコメントやいいねボタンで応援をおねがいします。