【2015年度 なわてんグランプリ/準グランプリ】「肝臓手術サポートシステムのための擬似メス製作と評価 -メス先端と対象物間距離の視覚的表示-」矢野大貴さん
なわてんグランプリ 2015年度なわてん

【2015年度 なわてんグランプリ/準グランプリ】「肝臓手術サポートシステムのための擬似メス製作と評価 -メス先端と対象物間距離の視覚的表示-」矢野大貴さん


1つ目の準グランプリの発表に続いて、
ノミネート作品10作品の中から、
2つ目の【準グランプリ】に輝いたのは、
メディアコンピュータシステム学科の矢野大貴さんによる、
「肝臓手術サポートシステムのための擬似メス製作と評価
-メス先端と対象物間距離の視覚的表示-」
です。

矢野さん、おめでとうございます!

2015年度なわてんグランプリ-準グランプリ

・準グランプリ審査委員 門林先生のコメント

近年、情報技術やメカトロニクス技術が様々なところで利用されるようになってきています。医療の分野でもこうした技術を応用した手術支援システムの利用が期待されています。メディアコンピュータシステム学科では、医学系の大学と共に、肝臓手術を支援するシステムの開発に取り組んできています。

本研究は その一翼を担うもので、手術をする時に、正常な組織や血管を傷つける事なく、病変部だけを取り除く事ができるように医師をサポートするスマートメスの研究開発に関わるものです。

本研究では、まず、医師が要求するよりも高い精度で メスの先端位置を推定する事に成功しています。更にそのメスの先端が切ってはいけない部分に近づけば近づくほど、赤い光で警告を表示するようなヒューマンインタフェースを提案し、その有効性を定量的な評価実験によって示しました。

このテーマは社会的にニーズが高く、かつ難度が高いテーマでもあります。 そのようなテーマできちんと成果を出したことと今後の発展が期待されるという点で評価しました。

2015年度なわてんグランプリ-準グランプリ

・矢野さんのコメント
これは僕の努力だけではなく、共同研究者の皆さんのおかげでこのような成果を出す事ができました。この場を借りて感謝を伝えたいです。

展示中にも沢山のアドバイスを頂けたので、さらにこのシステム開発の新たなアプローチとして発展させていきたいです。