05_審査員講評_森先生
なわてんグランプリ 2021年度なわてん

2021年度なわてんグランプリ「ゲーム部門賞」受賞作品のご紹介


2021年度なわてんグランプリの【ゲーム部門賞】には7作品が選ばれました。
審査委員を代表して、デジタルゲーム学科の森善龍先生に解説をしていただきました。

  1. 「健康維持に役立つ栄養を取り扱うカードゲーム『あつめてそろえて五大栄養素』」しゃとるさん、ほか
  2. 「弾棋を現代版に。「此弾棋」」玄翁春樹さん
  3. 「迷宮バトルVR鬼ごっこ」堀川直生さん、ほか
  4. 「混色を学ぶことを目的としたカードゲームの制作“いろ計算” 」光成沙綾さん
  5. 「Unity学習用アプリケーション『あそんでわかる!はじめてのUnityソフトウェア』」竹中研太さん、ほか
  6. 「リアルタイム戦略ゲームTAZEBUZE-タゼブゼ-」王永成さん、ほか
  7. 「リアルタイムボードゲーム「Simltaneous Tactics」」西村匡矢さん

今回の審査において審査員メンバー内で評価軸をいくつか設けました。ゲームが面白くできているか、システムが良く出来ているか、アート面にどれだけ気を遣っているか、ユーザーが得られる体験の質はどうか、シリアスゲームであったり、研究性が高いものであればその目標であったりとか、あとは成果はどうであったかです。クオリティが高いものは当然評価に値するんですけど、それ以上に学生らしい目の付け所であったり、インパクトがある作品を評価できるようにいたしました。
審査結果といたしましては、世間一般でいうゲーム然とした作品もあれば、大学としてふさわしく研究性であったりとか、また先見性などにも富んだ作品が多く見られました。
当然クオリティが高いことに越したことはないんですけど学生らしいチャレンジが多く見られた点は非常に良かったなと審査員一同感じております。

山岡悟さんほか3名による「健康維持に役立つ栄養を取り扱うカードゲーム『あつめてそろえて五大栄養素』」は、新型コロナウイルスの影響を受けて宅食の頻度が増した昨今、人々の健康意識に目をつけたカードゲームです。
子供にも栄養バランスを知ってもらうことを目的に設定されており、ゲームルール、アート面のデザイン、それが非常に良いバランスで成り立っていたことが評価されました。

05_ゲーム部門賞_健康維持に役立つ栄養を取り扱うカードゲーム『あつめてそろえて五大栄養素』

山岡悟さんのコメント

皆がまさか受賞するなんてということはよく言ってたんですけど、いやそんなことないやろ~と思っていました。本当に受賞するとは思ってなかったという言葉しか出ないくらい驚きです。本当にありがとうございました。

天野映志さんのコメント

他にも素晴らしい作品がいっぱいあったので、まさか受賞するとは思ってなかったんで、嬉しいです。ありがとうございます。

谷村温貴さんのコメント

本当に受賞するとは思ってなかったので、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。

劉嘉明さんのコメント

僕も同じく受賞するとは思っていなくて、まさか呼ばれるとは思ってなかったんでびっくりしました。ありがとうございます。

05_ゲーム部門賞_弾棋を現代版に。「此弾棋」

ゲーム&メディア学科 玄翁春樹さんの「弾棋を現代版に『此弾棋』」は、古い文献に記載されてはいるんですけども、ルール部分が継承されなかった中国の古代の遊戯に「弾棋(だんぎ)」というものがありまして、それを実際に遊べるように盤面やルールのデザイン設計を行った研究です。
ただルールを設計するだけではなくて、当時であり得たであろうものをちゃんと想像して制作を行った点が非常に評価されました。

玄翁春樹さんのコメント

まさか受賞すると思わなかったです。本当にありがとうございます。

05_ゲーム部門賞_迷宮バトルVR鬼ごっこ

デジタルゲーム学科 堀川直生さんほか2名の「迷宮バトルVR鬼ごっこ」は、VR空間を自由に歩き回るためのデバイスであるサイバーシューズというものを軸とした作品です。
同研究室において戦法の研究作品自体はあるんですけど、本作はそれを遊びの面でどう拡張させていくか、というところで考えてくれた作品です。
ゲームジャンルでいえば最近一角を担うようになってきた「非対称型対戦ゲーム」みたいなものですね。VRとVRtubeそれとPCのコントローラーとで対戦する際に、どのような形で戦闘作品を拡張すると面白くなるか、という試行錯誤が評価されました。

堀川直生さんのコメント

制作期間とかが結構ギリギリだったりとか荒削りだったのに、受賞していただいて本当にありがたいと思っています。もっといい物を作れたらいいなと思っているんですが、今の技術ではこれくらいしかできないなっていう感じでした。ありがとうございます。

二宮匠さんのコメント

僕もその例によってと言いますか、受賞するとは思ってなかったんですけど、すごくうれしいと思っています。本当にこの度はありがとうございました。

竹原凜さんのコメント

無事受賞できてとてもうれしく思っています。ありがとうございました。

05_ゲーム部門賞_混色を学ぶことを目的としたカードゲームの制作“いろ計算”

ゲーム&メディア学科 光成沙綾さんの「混色を学ぶことを目的としたカードゲームの制作“いろ計算”」は、色を混ぜる混色をゲームに落とし込んだカードゲームです。
自身の幼少期の経験をもとに混色をいかに楽しく学べるかと、そういうシリアスゲームとなっています。
1人で遊ぶ場合、複数人で遊ぶ場合みたいな遊びのパターンがちゃんと用意されていて、それぞれで遊んだときに得られる効果を考えられていた点が評価されました。

光成沙綾さんのコメント

まさか受賞できるとは思わなかったのでとてもうれしいです。ありがとうございます。

05_ゲーム部門賞_Unity学習用アプリケーション『あそんでわかる! はじめてのUnityソフトウェア』

デジタルゲーム学科 竹中研太さん、ゲーム&メディア学科 今崎澪人さんの「Unity学習用アプリケーション『あそんでわかる!はじめてのUnityソフトウェア』」は、初学者がUnityの操作の概念を覚えることに使用できる教育的なシリアスゲームという形になってます。
ゲームエンジンであるUnityってものがあるんですけど、結構複雑なんですね。4年間この大学で学んでいただいたゲーム制作のいろはであったりいろんな技術がしっかりとシリアスゲームという形で卒業制作に落とし込まれていたと感じております。
なわてんオンライン上でも操作可能な形でデータを上げて頂いてますので、森としても実際に授業で使用してみたいなと考えております。

竹中研太さんのコメント

受賞ありがとうございます。実際に授業でも使っててもらえるとのお声をいただきましたので、そこでもらったフィードバックからより改善を重ねてこれからもよりよいものをしていきたいと考えています。どうもありがとうございました。

05_ゲーム部門賞_リアルタイム戦略ゲームTAZEBUZE-タゼブゼ-

デジタルゲーム学科 王永成さん、三木丈さん、杉本遼生さんによる「リアルタイム戦略ゲームTAZEBUZE-タゼブゼ-」は、全体的な完成度が高くて、しっかりゲームとして遊べるものができていて、いろんな分野のメンバーとチーム制作を行えているなというのが非常に印象的でした。
メディアデザイン部門でもCM制作の形をとった作品もありまして、非常にバラエティに富んだ、よくできたボリュームのある作品群であったなと思います。4年間でできた人脈を卒業制作にしっかり活かせたんじゃないかなと感じております。

王永成さんのコメント

受賞ありがとうございます。色んな方のおかげでゲーム制作成功したんで皆さんにお礼が言いたいなと思ってます。ありがとうございました。

三木丈さんのコメント

ありがとうございます。

杉本遼生さんのコメント

受賞ありがとうございます。皆で頑張って作ったので嬉しいです。ありがとうございました。

05_ゲーム部門賞_リアルタイムボードゲーム「Simltaneous Tactics」

デジタルゲーム学科 西村匡矢さんの「リアルタイムボードゲーム『Simltaneous Tactics』」は、リアルタイムのチェスプラス将棋というような内容です。
先行研究自体は世にはあるんですけども、今回はそのリアルタイム性にプラスして、コマのデザインであったりとか、試合開始前に自分の駒の配置位置をカスタマイズできるであったりとか、ちゃんと自分ならではの独自のことを考えて制作できていた点が評価されました。
こちらもなわてんオンライン上で遊べる形がとられていますので、もし今回動画見られた皆様も、この後ぜひ遊んでいただいたら面白いんじゃないかなと考えております。

西村匡矢さんのコメント

本当に受賞ありがとうございます。一応ゲームのタイトルは「シムルタニウス」なんですけども、まぁなんと呼んでもらっても「シムタク」でもなんでもいいんですけども。まぁ本当にひとりで頑張って作ったんで、受賞できて本当に嬉しいです、ありがとうございました。

後輩の皆さんは、先輩の作品を参考に、どのような目的でどのような作品ををどう作るかをしっかり意識して来年の卒業研究・卒業制作に取り組んでもらったら嬉しいなと思います。
4年生の皆さんは、自分の感性を成果物として世に送り出せるようになりましたよっていう、区切りの点になったんじゃないかなと感じてます。社会に出ても、この大学で学んだ知識とか経験を活かして、引き続き自分の価値を世に発信できるようになってくれたら嬉しいなと、教員一同感じております。受賞者の皆さん、おめでとうございます。

なお、受賞作品を含む全作品をなわてんオンラン会場(https://nawaten.online)で3月31日(木)まで公開中です。
是非ご覧ください。コメントも書き込んでくださいね〜!