2024年度なわてんメインビジュアル制作「栄光、誇りと自信」のデザインストーリー
2024年度なわてんのテーマカラーは黄色から転じて「黄金」。今年も3年生の皆さんが、色のイメージ、意味、文化などを調べ、4年間の成果を発表する場にふさわしいビジュアルを制作しました。#なわてん #卒業制作 #大阪電気通信大学 pic.twitter.com/g3KEzNmrN7
— なわてん 大阪電気通信大学 総合情報学部 卒業研究・卒業制作展 (@nawaten_info) December 8, 2024
メインビジュアルのテーマと色彩
2024年度なわてんのテーマカラーは黄色から転じて「黄金」。
黄金は古代から価値あるものとされ、富と豊かさの象徴とされてきました。
古代エジプトでは、黄色は金と密接に結びついていました。金は不滅であり、永遠であると考えられていたため、黄色はこれらの特性を表す色として見なされていました。(AdobeExpress「黄色」)
このような背景から、勝利や栄光、誇りと自信をテーマに、今年も3年生の皆さんが、関連する色名の語源、色のイメージ、意味、文化などを調べ、4年間の成果を発表する場にふさわしいビジュアルを制作しました。
黄金色の表現と技術的挑戦
Webカラーで「Gold」を指定すると、単一の黄色で表現されます。しかし実際の金属の色合いは複雑です。金色は単なる黄色ではなく、金属光沢という特性を持っています。
そこで、私たちはグラデーションを活用し、明暗の変化によって金色らしい表現を追求しました。
AIと共にコーディング
今回のビジュアル制作では、p5.jsとAIの力を借りて、グラフィックに動きを取り入れることに挑戦しました。
リサージュ曲線とは、互いに直交する2つの単振動を合成して得られる図形のことです。(リサジュー図形|Wikipedia)
今回はサイン波を使いました。
一見難解に思えるこの図形も、AIのアシストにより、比較的容易に描くことができました。
制作方法
p5.jsは、クリエイティブコーディングのためのJavaScriptライブラリで、専用の環境がなくてもウェブエディタで簡単にプログラミングできます。
今回は以下のようなプロセスで制作を進めました。
- AIに「500×500のキャンバスにリサージュ曲線を描くコード」を依頼
- 得られたコードをベースに、さらに発展
- 2つのサインカーブの交点に羽根のような形状を描画
- グラデーションと影の追加によって、奥行きと質感を表現
リサージュ曲線を描くコードを動かすと、こんな感じになります。
→ サンプルを見る(OpenProcessingのウィンドウが開きます)
このように、何を描きたいか、そのためにどんな指示をすればいいかが分かれば、AIのアシストでコードを書くことができます。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!