2018年度なわてんグランプリ【後援会賞】『伊勢型紙を楽しむデザイン〜二十四節気〜』青木佑司さん
2018年度なわてんグランプリ【後援会賞】に輝いたのは、デジタルゲーム学科の青木佑司さんによる『伊勢型紙を楽しむデザイン〜二十四節気〜』です。
この作品は、三重県の伝統工芸品「伊勢型紙」を用いて、日本の季節の移り変わりを描いた作品です。
着物の文様などがひとつひとつ手作業で彫られています。
二十四節気|Wikipedia
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。
大阪電気通信大学 後援会 会長
田中弘二様のコメント
後援会ということで、素人のおっちゃん、おばちゃんの視点で審査をさせていただきました。
伊勢型紙を題材にして二十四節気を表した作品ということですが、みなさんは、伊勢型紙と聞かれたら、何となく三重県あたりかなあと思うのではないかと思うのですが、具体的にどこかと分かる方おられますか?…難しいですよね。
実は伊勢型紙は伊勢ではなく、F1で有名な鈴鹿市の白子(しろこ)という地区を中心に作られているものなんですね。型紙ですので染物、着物等の染色のための型紙ですが、機械による大量生産ではなくて、名人の方が手彫りで作られているものなんです。
青木さんにお話を聞かせていいただいたら、彼は三重県出身だということで、実は私の息子も三重県の名張市からこちらにお邪魔しているんですけれども、彼も名張の高校を出たという話を聞きまして、えーっ!と驚きました。
なぜ伊勢型紙を題材にしたのか聞きましたら、1年生の時にこの大学で出会ったデザインの分野で卒業制作をするにあたって、ふるさと三重県の伝統工芸である伊勢型紙に着目されたんだそうです。
我々が観た時に、なんだかホワッとした優しい、且つ、根気強い、力強いものがなくてはできない作品だと感じました。
他にも多くの素晴らしい作品がありました。たまたま賞に入っていないだけで、その結果はいずれどこかの場所で発揮されると思いますので、今後とも頑張っていただきたいと思います。本日は受賞、おめでとうございました。
青木さんのコメント
自分が作った物が評価され、良い賞を貰えてとても嬉しく思います。
今回テーマにした伊勢型紙は、子供の頃に祖母に教わった趣味です。自分にとってのモノづくりのきっかけになった伊勢型紙をテーマに、大学に入って学んだデザインを通して卒業制作を行いました。この賞をもらえてとても嬉しく思います。ありがとうございました。
青木さん、受賞おめでとうございます。