堀川さん「漫才のテンポについて」
2018年度なわてん

【2018年度なわてん】直前レポート「漫才のテンポについて」キャラクターコミュニケーション研究室の堀川さんの取材をしてきました!


マンガやゲームのシナリオ制作を中心に研究しているキャラクターコミュニケーション研究室(いしぜきゼミ)の堀川さんを取材してきました。

なわてん:堀川さんの研究はどういったものですか?

堀川さん:「漫才のテンポについて」というテーマで論文を書きました。お笑いは、今までデジタルゲーム学科ではあまり扱われなかったテーマだったのですが、そこを開拓してみました。

なわてん:どうしてこのテーマを研究してみようと思ったのですか?

堀川さん:お笑いが好きだからというのがもちろん一番の理由ですが、2017のM1グランプリの敗者復活を観ていた時に、ステージに立てる時間が決まっているのにゆっくり喋っている漫才師がいて、これだと笑いどころが少なくて勿体ないなぁと思ったことがきっかけです。
そこで、笑う回数と結果は因果関係があるのか調べてみようと思いました。

堀川さん「漫才のテンポについて」

笑いのテンポとは?

なわてん:漫才のテンポというのはどういうことですか?

堀川さん:漫才師が1分間で観客を笑わせる回数のことで、その回数が多いほど「テンポが良い」としました。
研究では、過去のM1グランプリの映像を全て分析して、そのテンポがM1グランプリの結果に関係するかについて調べました。

なわてん:実際関係があったんですか?

テンポの良い漫才コンビが上位の70%

堀川さん:はい。調べてみると、テンポの良い漫才コンビが上位の70%を占めていました。
笑いどころが多いほど、お客さんの「ああ沢山笑った」という満足感が単純に高いというのがあるでしょうね。
つまり、漫才のネタの中に細かく笑えるポイントを散りばめた方が、良い結果を残しやすいのではないか、ということで、漫才のテンポはM1グランプリの結果とは無関係とは言えないんじゃないかということです。

堀川さん「漫才のテンポについて」

なわてん:なわてんではどのように発表するのですか?

堀川さん:論文は、来場者の方が読みやすいように冊子に印刷してあります。ポスターやiPadを使って研究成果を解説したいと思っています。
お笑いに興味のある人は是非、冊子を手に取って、データを見て欲しいです。
作品の方が目立つかもしれないですが、研究論文も面白いですよ。