2020年度なわてんグランプリ芸術賞「オルゴールを活用した音響と空間演出」長谷川遼さん
個室で2台のオルゴールが奏でるオリジナル曲を体験できる作品です。
コロナ禍でオンラインで作品を視聴することが多くなった今、リアルな音響体験の魅力を伝える表現力が評価されました。
原久子教授のコメント
温かみのある木の小屋で音に包まれながら心を落ち着かせることができる場を作りたいという長谷川さんの思いを、バランスよく作品として結実させていた点を評価しました。
実際に人が入れるサイズの秘密基地のような小屋を、味わいのある木材で作り、四季をイメージした長谷川さん作曲の春夏秋冬の4曲を2台の手回しのオルゴールで奏でます。
今回は展示をオンラインでしか経験できませんでしたが、想像力を喚起させてくれる魅力がありました。
特にこの1年間、私たちはパソコンや電子機器のスピーカーから流れる音にしか触れられない日々が続き、そういった中で、生の音の体験を多くの人が渇望していたと思います。こういう時期だからこそ必要な作品制作でした。オンライン展示に終わりましたが、いつか実際に体験したいと思います。
下記の作品公開ページにて、作者による解説をご覧いただけます。
https://2020.nawaten.online/project/2507