2010年度ロゴ
2010年度なわてん

2010年度なわてんメインビジュアルはチョコミント?


なわてん広報用グラフィック制作では、キーカラーを「色相環」に沿って、赤から順に変更してきました。

なわてんキーカラー

2010年度は、緑と青の中間に位置する青緑から、ミントグリーンのような爽やかなグリーンをメインカラーに設定し、それに対となるアソートカラー1色を加えた、ミント&チョコレートのような配色にしました。

ナチュラル配色?コンプレックス配色?

ナチュラル配色

若葉を見ると、明るいところほど黄色く見えますよね?
このように、黄色に近い色が明るく、青紫に近くなるほど暗くなる配色を見ると、私たちは自然の色相の連鎖に沿った「自然な調和」を感じます。
これはアメリカの自然科学者ルードが提唱したナチュラル配色という配色方法です。

         

PCCSの色相環では、黄色(8:Y)に近い色相の明度を高く、青紫(20:V)に近い色相の明度を低くする配色方法となっています。

ナチュラル配色

ルードの色彩調和論|いろのはなし|日本色研

(O.N.Rood;1831-1902:アメリカの自然科学者)
1879年に「モダンクロマティックス(現代色彩学)」を著し、自然の中での色彩の見え方に基づいた配色関係、つまり隣接する色相関係の配色では、色相が黄に近い色を明るく、黄から遠い色を暗くした配色は人間が最もなじんでいる配色であり調和すると述べています。

この法則を逆にした配色、つまり黄色に近くなるほど暗く、青緑に近くなるほど明るくなる配色をコンプレックス配色と言います。

PCCSの色相環では、黄色(8:Y)に近い色相の明度を低く、青紫(20:V)に近い色相の明度を高くする配色方法となっています。

コンプレックス配色

コンプレックス(complex)は、複雑なという意味です。自然の法則に反した複雑な配色、ということですね。
下のような配色が最も典型的な例です。

         

この配色方法を使ってデザインしたのが2010年度なわてんのロゴです。

2010年度なわてんキーカラー

2010年度なわてんキーカラー

コンプレックス配色は、チョコミント味のお菓子のパッケージに使われているのをよく見かけますよね。
甘いのに爽快な、複雑な味覚を表現しているのではないでしょうか。

身近な活用例:赤城乳業株式会社「チョコミントアイスバー」

アナログとデジタルをミックスした、見たことのない実験的な研究や、意外性のある作品が今年も沢山展示されることを願って「複雑」な配色となっています。