2016年度なわてんグランプリ|グランプリ・観客賞ダブル受賞!「防災意識の向上に関する研究〜若年層の地域との関わりを中心に」道井菜央子さん
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2016年度なわてんグランプリ|友電会賞「防災意識の向上に関する研究〜若年層の地域との関わりを中心に」道井菜央子さん #防災 #卒業制作 #なわてん


2016年度なわてんグランプリの3つめの友電会賞には、道井菜央子さん(デジタルアート・アニメーション学科・芸術創造環境研究室)による、研究レポート「防災意識の向上に関する研究〜若年層の地域との関わりを中心に」が選ばれました!おめでとうございます!

2016年度なわてんグランプリ|グランプリ・観客賞ダブル受賞!「防災意識の向上に関する研究〜若年層の地域との関わりを中心に」道井菜央子さん

道井さん:まさかこういった賞を頂けるとは思わず驚きました。しかし、この賞は指導してくださった原先生をはじめ、アンケートにご協力頂いた先生方、回答者の皆さん、そして後輩たちのお力添えがあり頂けたものです。この場を借りてお礼申し上げます。今回、この論文を読んで、少しでも防災を考えるきっかけになれば良いなと思っています。この度は本当にありがとうございました。

2016年度なわてんグランプリ|グランプリ・観客賞ダブル受賞!「防災意識の向上に関する研究〜若年層の地域との関わりを中心に」道井菜央子さん

【審査委員代表 友電会会長 福田武氏のコメント】
今世の中は、いつ、何が起こるか分からない世の中になっています。そういう中で、防災意識や危機管理が生きて行く上で問われる時代です。残念ながら若い世代には無関心な人もいるということで、そこに注目して研究されたということを評価いたしました。

【作品解説】
今後大きな災害の発生率が各地で高まると予測され、防災・減災という文字を目にする機会が増えた。東日本大震災のような被害を出さない為にも、災害を未然に防ぐ方法に興味を持ち始めた。研究を始めると、私たち若年層の防災・減災意識が低いことが分かった。こういった現状を踏まえ、私は若年層の防災意識向上に繋がる防災訓練イベントについて調査を始めた。
学校での防災教育や企業防災、若年層を中心に防災・減災意識向上に取り組む一般社団法人やNPO法人がある。このように、私たち若年層の周りにも防災・減災への取り組みは数多く存在している。しかし、若年層の防災意識は低い。なぜ若年層の防災識は向上しないのか。それは防災訓練の内容と情報の伝達方法にあった。防災訓練は各自治体で行われることが多い。しかし、防災訓練の伝達方法は市町村の広報誌や回覧板が主である。地域との関わりも薄い若年層まで情報が届いていない。また、訓練内容も若年層向けではない為、若年層が参加したいと思う防災訓練とその情報伝達方法について文献や大阪電気通信大学学生を対象に実施した「防災意識調査アンケート」を用い、研究を行った。
研究の結果、若年層が参加したいと考える防災訓練は「脱出ゲーム」であると考える。近年、人々の満足感は変化しており、客観的な価値観でモノを買うのではなく、主観的な価値観でモノや経験を買うようになっている。さらに、「脱出ゲーム」のリピート率の高さが、防災意識を継続させる為に有効であることが解った。そして、防災訓練の情報伝達はSNSを使用した「口コミ・マーケティング」が有効である。昨今、スマートフォンの所有率も上がっており、同時にSNSの利用率も上がっている。さらに、SNSは不特定多数に情報が拡散され、「口コミ」が広まりやすい特性を持つ。今後必ず起こる災害に向け、若年層意識の向上を図ることが必要不可欠である。